「日本株がバブル化?」、「S&P500強気相場」。今こそ初心に戻る「インデックス投資は勝者のゲーム」要約

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もくまおう(@mokumaoukabu)です。

最近は、「日本株がバブル化?」、「S&P500強気相場」というニュースが流れます。

つい、半年前は「S&P500は3000まで下がる」、「米国株オワコン」と騒がれいたのにです。

つくづく相場は分かりません。予想しているだけで無駄だと痛感しました。

こういう時こそ、初心に戻り、インデックス投資のバイブルとして名高い「インデックス投資は勝者のゲーム」を要約をします。

僕自身も改めてインデックス投資家としてブレずにいきたいです。

目次

「インデックス投資は勝者のゲーム」の著者

著者は、僕たちインデックス投資家にとって神様的存在であるジョン・ボーグル氏

「インデックスファンドの父」と言われています。

かつて、世界2位の投資運用会社「バンガード社」のCEOであり、インデックスファンドを作りました。

※インデックスファンド、アクティブファンドについてはこちらの記事↓

勝者のゲームを敗者のゲームにしてはならない

僕が持っているのは、第10版です。

第10版に向けての序文として「勝者のゲームを敗者のゲームにしてはいけない」と述べられています。

そのための最良の方法は、

  • 極めて低いコストで保有すること
  • 市場全体のポートフォリオを有するファンドを取得し、永遠に持ち続ける

ことです。

これが結論なのですが、もう少し深堀していきます。

低コストはマスト

第4章に、どうしてほとんどの投資家は勝者のゲームを敗者のゲームにしてしまうのか?が書かれています。

市場のリターンが7%の年は、投資家全体が獲得する総リターンは7%となる。しかし、金融仲介業者に支払ったあとでは、その残りしか手にできないのである。(しかも、リターンがプラスであろうがマイナスであろうが、コストは支払わなければならないのだ)

引用:インデックス投資は勝者のゲーム(第4章)

当然のことでありながら、とても大事なことです。せっかく、リターンが優秀でもコストが高ければ、意味がありません。

インデックスファンドの魅力は、何といってもコストの安さです。だからこそ本書ではコストの安いインデックスファンドを選ぶべきだと言っています。

複利のマジック。リターンは友、コストは敵

長期投資において、重要なのは「複利の力」です。本書では「リターンは友、コストは敵」と言っています。

リターンは友。再配当すると、信じられないほどの額となる。

長期にわたり複利運用されることで、どれくらいもたらすのでしょうか?

本書の6章では、人気の米国S&P500を例に具体的に書かれています。

配当を除いた場合

1926年1月1日にS&P500に投資した1万ドルは、2017年が始まるまでに170万ドル以上になっています。

これだけでもすごい数字ですが、再配当した場合では驚愕の数字となります。

再配当をした場合

再配当をした場合は、

1926年1月1日にS&P500に投資した1万ドルは、2017年が始まるまでになんと5910万ドル

これが複利のマジックです。

コストは敵

しかし、コストが高ければ高いほど、その複利によって得られる利益は少なくなってしまいます。

本書の第4章で、図で分かりやすく説明しています。

引用:インデックス投資は勝者のゲーム(第4章、図表4-1)

ここまでまとめると、

  • 市場全体のポートフォリオを有するファンド(代表的なのがS&P500)を、永遠に持ち続ける。「複利の力」でとんでもない利益が得られる。
  • 反対にコストは敵。コストが高いほど利益がなくなるので、極めて低いコストで保有する。

この2つがいかに大事かが分かります。

すべてのインデックスファンドが同じではない

重要なことですが、すべてのインデックスファンドが同じではありません。

本書の13章では、同じS&P500指数に連動するファンドでも、経費率の差は驚くことに、年1.3%も違うと書かれています。

賢明なる投資家であれば、購入時手数料がかからず、最低限の費用で運用されているインデックスファンドだけを選択するであろう。もはや驚くことではないが、これらのコストが、ファンドが受益者にもたらすリターンの純額にダイレクトに響いてくるのである

引用:インデックス投資は勝者のゲーム(第13章)

債権の勧め

長期では株式が債権よりも高いリターンをもたらしています。しかし、短期的に見れば債権が株式よりも高いリターンをもたらすこともあります。

その点をふまえ、本書では債権を買うことも勧めています。では、どのくらい債権を買えばいいのでしょうか?

ジョン・ボーグル氏は1993年の著書「ボーグル・オン・ミューチュアルファンド」で、このように推奨しているそうです。(僕自身は読んでいません)

若い投資家は株式と債券を80対20、恒例の投資家は70対30にすべしと推奨した。

引退後の分配段階にある投資家には、若い投資家には60対40、高齢の投資家は50対50とした。

引用:インデックス投資は勝者のゲーム(第18章)

僕自身は長期投資を前提としているので、債券は買わず株式100%でいきたいと考えています。

※別の本にはなりますが、こちらも投資のバイブル本として有名な「株式投資」(ジェレミー・シーゲル著)では、長期的なリターンでは株式が最もリターンが高いと書かれています。

以上、「インデックス投資は勝者のゲーム」のほんの一部を紹介しました。

最近、株式市場が好調でつい売りたくなってしまいます。

僕自身も5月に日本の個別株や米国ETFを売却しました。

しかし、内部再投資の投資信託は新NISAに口座を移す以外は、長期的、半永久的に持ち続けたいと考えています。

売りたい時ほど、「インデックス投資は勝者のゲーム」を読み初心に戻る。

このことを忘れずに引き続き、投資を続けていきます。

最後までご覧いただきありがとうございました。一度きりの人生を豊かに。

マネックス証券 iDeCo

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