楽天VTIは絶好調!厚切りジェイソンさんの投資批判はいずこへ?「ジェイソン流お金の増やし方」要約と批判された2つの理由

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もくまおう(@mokumaoukabu)です!

去年の5月頃、厚切りジェイソンさんの投資について批判されたのが話題になりました。

確かに当時、米国株は好調だった2021年に比べて大幅に下落。恐怖指数と言われているVIX指数も高く、米国株が不安視されていました。

しかし、この1年で米国株はで大幅に上昇しています。もちろん、厚切りジェイソンさんが薦めたVTIも絶好調です。

厚切りジェイソンさんの投資を批判した人たちを批判するのではなく、そこから学んで次につなげることが大事だと思い、今回記事にしました。

目次

「ジェイソン流お金の増やし方」要約。厚切りジェイソンさんの投資法を振り返る

そもそも、批判されるきっかけとなったのは、厚切りジェイソンさんの「ジェイソン流お金のお金の増やし方」という本です。

2022年11月時点で、50万部(オリコン参照)を超えるベストセラーとなりました。

簡単にこの本に書かれている厚切りジェイソンさんの投資法は、

  • 支出を減らす
  • 残りのお金を投資
  • 待つ

の3つの手順だけです。

まず支出を見直す

この本の要となる「支出を見直す」についてです。

厚切りジェイソンさんらしい、ユニークな節約法が本に書かれています。

例えば、コーヒーについて。

僕はコーヒーが大好きで、毎日2リットルくらい飲んでるんだけど、お店や自動販売機でコーヒーを買ったことはないよ。いつも業務スーパーで買ったインスタントコーヒーを溶かして飲んでいる。美味しいかって?ちっとも美味しくないよっ(笑)!でもカフェインは補給できてるし、僕はこのスタイルに満足している。他の人の目なんてまったくない。

引用:ジェイソン流お金のお金の増やし方 CHAPTER2より

その他、参考になったのは

  • 必要がないならコンビニに行かない
  • スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応
  • サブスクを見直す
  • ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いをしない
  • 欲しいものは少し待ち、安いものを買う

などです。特に、スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応は、iPhoneは買わず、iPhoneにそっくりの中国製のスマホ(9,000円)を使っているそうです。

残りのお金を投資

節約分は投資に回す。厚切りジェイソンさんはドルコスト平均法を推奨。

そして、購入しているのがVTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETFの略)。米国全体約4000社の企業を時価総額加重平均で買えます。つまり米国丸ごと買える商品です。

米国全体の約4000社を時価総額加重平均で買える商品です。米国のETFである本家VTIだけではなく、日本でも投資信託で買うことができます。

厚切りジェイソンさんは本では、より買いやすい楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)を推奨しています。

※現在、本発売の時点ではまだ運用開始していなかったSBI・V・全米株式インデックスファンドの方が若干手数料が安いです。

なぜVTIを薦めるのか?

  • 日常的に使っているものは米国企業の物ばかり
  • 気のS&P500(昔は買っていたそうです)より、小型株も含むVTIの方が、将来的に成長する可能性を秘めている

と本では説明しています。またVTIの投資信託を進めているのは、分配金がない代わり、自動で内部再投資してくれているからです。

待つ

厚切りジェイソンさんは、投資の話をすると「最終的にいつ売るんですか?」という質問をよくされるそうです。

その質問に対し、絶対に売らないと答えているそうです。

実際コロナショックの時の体験談も本では書かれています。

積み上げた利益がなくなり、つらかったそうです。しかし、コロナショックは一時的で、その後は爆発的に成長しましたね。

結局は売らなくてよかったと書かれています。

コロナショックのことも書いているのになぜ批判される?

厚切りジェイソンさんは、本でコロナショックのこともきちんと書いています。

なのに、なぜ厚切りジェイソンさんは批判されるのでしょうか?

2つの理由を紹介します。

人は損を嫌がる生き物

1つ目の理由は、人間は損を嫌がる生き物だからです

2002年のノーベル経済学賞受賞者であるダニエル・カーネマン氏とエイモス・トヴァスキー氏が提唱した「プロスペクト理論」というものがあります。「ファスト&スロー」という本の下巻に、詳しく書かれています。

下の図はニッセイ基礎研究所のホームページから引用したものです。

引用:ニッセイ基礎研究所(景気後退の選挙への影響-プロスペクト理論でひも解く-)

図では利得よりも、損失の方が大きく価値観が動いています。

つまり、

  • 多くの利得を得ても、人は意外と喜ばない。
  • しかし、損が大きくなるほど、人は損に対して不快に感じる。
もくまおう

投資での損切りはなるべく損をしたくないからなんですね。
当たり前のことなのかもしれません。

ゆっくり金持ちになりたい人はいない

2つ目の理由は、ゆっくり金持ちになりたい人はいないからです。

これは、ウォーレン・バフェットの有名な言葉です。

以前↓の記事でも紹介しました。

厚切りジェイソンさんの本ではVTIを推奨し、購入したらひたすら「待つ」と書いています。つまり、ゆっくりが大前提です。

人はすぐに金持ちになりたいから、ギャンブル性の高いものに手を出してしまう人がいるのです。

  • 人は損を嫌がる生き物
  • ゆっくり金持ちになりたい人はいない

この2つの理由から、VTIが昨年下落したことで、批判が殺到したのだと思います。

これから、米国株は暴落する可能性も十分あります。その時のメンタルは「プロスペクト理論」の通り、かなりつらいものになるでしょう。

投資はメンタルが大事だとつくづく思います。正しい情報を収集し、TwitterやYoutubeの煽り動画に翻弄されないことが重要です。

今回の記事が、少しでも役に立てれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。一度きりの人生を豊かに。

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