もくまおう(@mokumaoukabu)です。
去年になりますが、ザ・クロマニヨンズ、THE HIGH-LOWS、THE BLUE HEARTSのギタリスト真島昌利さん(通称マーシー)の初の自伝本が発売されました。
この本は僕たちのヒーローであるマーシーさんではなく、ロックンロールに憧れる真島昌利という少年の本でした。
ぜひ、ザ・クロマニヨンズ、THE HIGH-LOWS、THE BLUE HEARTSのファンの方に手に取ってもらいたい1冊です。1時間もかからず読み終わります。
忘れかけていた音楽への情熱を取り戻せる本です。
ビートルズの衝撃
マーシーさんは小学6年生の時、友人の家に遊びに行ったとき、ビートルズのレコードを聴かせてもらい衝撃を受けたそうです。(曲はツイスト・アンド・シャウト)
ぶっ飛びました。「何だこりゃあ!!」・・・・・言葉ではうまく表現できません。
何もかもがひっくり返って、すべてが変わってしまいました。
それは少し怖いくらいの衝撃でした。シビれたんです。
引用:真島昌利「ロックンロール・レコーダー」
ギター革命
ビートルズに憧れたマーシーさんは、ギターを手に入れるしかないと思ったそうです。ビートルズを聴いた2,3日後にモーリスのフォークギターを買いました。
ビートルズを弾きながら音楽やギターのことを知っていくのは楽しかったし、エキサイティングでした。
引用:真島昌利「ロックンロール・レコーダー」
そして、中学生の時、お年玉やおこづかい、お昼のパン代を節約して貯めたお金で、エレキギターを買ったそうです。ギターはグレコのレスポールモデル。レスポールモデルをだった理由は、写真を見て一番かっこいいと思ったから。

今は、ギブソンレスポールをメインで使っています。少年の時からずっとレスポールを愛用していたんですね。
中学校2,3年生になると50年代のロックンロール・ギターのコピーをやっていたそうです。
本では、特にチャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーのことについて語っています。
初めて買ったレコード
マーシーさんが初めて買ったレコードは「ザ・ローリング・ストーンズVol.3」
ビートルズが僕に50年代のアメリカのロックンロールを教えてくれたように、ローリング・ストーンズはブルース・ミュージックの世界を教えてくれました。
引用:真島昌利「ロックンロール・レコーダー」
ブルーハーツを結成した頃は、ずっとブルースばっかり聴いていたそうです。
1977年の夏の終わり、パンクロックに出会う
マーシーさんは音楽誌で「今、ロンドンではパンク・ロックが大流行」と知り、レコード屋でカウンターの横にあったセックス・ピストルズのシングル盤を買いました。「なんだ、こりゃあ」と衝撃を受けたそうです。
「なんで君も笑わないの?なんで君もやらないの?次は君の番だぜ」とセックス・ピストルズは僕に語りかけたのです。
引用:真島昌利「ロックンロール・レコーダー」
そして、ザ・クラッシュ、ザ・ジャム、ダムドなどを本で紹介しています。
マーシーさんはビートルズでロックに目覚めました。
ビートルズが入れた心の中のギアをパンク・ロックが一気にトップ・ギアにぶち込み、突き抜けるくらいアクセルを踏みつけ、メーターを振り切ったそうです。



音楽に対する表現が、純粋で熱い!シンプルにかっこいいなと思いました。
ほぼ自分のバンドのことには触れていない
本では、ネオアコや邦楽についても触れています。
しかし、最後まで自分自身のバンドについてはほぼ全く触れていません。純粋に自分の音楽のルーツについて熱く語られている本です。
せいぜい、セックス・ピストルズが来日した時、前座がハイロウズで出たとかの程度です。しかもハイロウズのことではなく、その時のセックス・ピストルズのメンバーの印象などが書かれています。
本の最後に、この本を読んでくれた人たちへ一言お願いしますという問いに対し、
「ロックンロール最高!! ありがとう!!」と語っています。



マーシーさんらしくてこちらこそ最高!!
と思いました。
ぜひ、興味を持った方は読んでみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。一度きりの人生を豊かに。