S&P500以上の利回りを目指せる名著「株式投資の未来」要約

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もくまおう(@mokumaoukabu)です!

今回は僕が投資をする上で一番参考にしている名著「株式投資の未来」について解説します。

投資の神様ウォーレン・バフェットは毎年20%以上の利回りを出しています。これはド素人には無理です。

米国株式の王道であるS&P500は平均リターンが8~9%と言われています。これでも、素晴らしい数字ですが、僕は「株式投資の未来」を読んで、このS&P500をド素人でも超えられることを知りました。

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目次

「株式投資の未来」とは

「株式投資の未来」は「株式投資」の続編

著者はジェレミー・シーゲル

ペンシルバニア大学(金融学)の教授。過去200年の株式投資、S&P500などのデータを研究し、株式市場における最高の投資方法を目指しています。

「株式投資」と今回解説の「株式投資の未来」が有名で、本の色から、通称「株式投資」は緑本、「株式投資の未来」は赤本と言われています。

「株式投資」では、過去200年の株式のデータを基に、資産を運用するなら「株式」と「インデックス投資」が最適だと述べられています。この本も株式投資の知識向上を目的とするなら素晴らしい本です。

インデックス投資の利回りを目指す「株式投資の未来」

そして、「株式投資」の続編にあたる「株式投資の未来」。

「株式投資」ではインデックス投資が最適としていました。ウォーレン・バフェットが「すべての投資家が学ぶべき新しい真実」と言うように、この本ではインデックス投資を超えるリターンを目指せる理由が細かく述べられています。

ここから、「株式投資の未来」を解説していきます。

「株式投資の未来」解説

ハイテク株VSエネルギー株

ジェレミー・シーゲルは分かりやすく、ハイテク株の代表だったIBMとエネルギー株の代表であるスタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(現在のエクソンモービル)を比較しています。

1950年〜2003年のデータで、IBMの方が売上高、利益、配当、成長力などどれにおいても優位でした。

それなのに、年率のリターンはIBMが13.83%とスタンダード・オイルは14.42%のリターンとなっていました。50年にもなると、複利の影響で1000ドルは、IBMは96万1000ドル、スタンダード・オイルは126万ドルと大きく開きます。

なぜスタンダード・オイルがIBMよりリターンが上なのでしょうか?

結論は投資家がIBM株に支払った価格が高すぎたということです

平均株価収益率(PER)はIBMが26.76でスタンダード・オイルは12.97。

平均配当利回りはIBMが2.18%とスタンダード・オイルは5.19%

つまり、低PERと高配当の2つによって、成長力が高いと思われるハイテク株よりエネルギー株の方が成績が上と言うことになります。

ジェレミー・シーゲルはこれを「成長の罠」と言っています。

PERの重要性

株式の長期的なリターンは増収率そのものではなく、実際の増収率と投資家の期待値で決まる

「株式投資の未来」P46より引用

投資家の期待値が分かる指標の代表としてPERがあります。

例えば、最近ではPERが高いのがテスラ。最近はピークに比べて大分下がりましたが、一時期はPERは100倍を超えていました。

1990年代からのITバブルにおいても、高PERのハイテク株に投資家が群がり、結果大暴落してしまったという過去があります。

高配当株

高配当株は下落相場のときに投資家を保護してくれます。

そして、相場が回復すればリターンを力強く押し上げてくれるそうです。

引用:株式投資の未来,P171

配当を再投資すれば、長期投資においてまさに力強く成長してくれます。

本ではフィリップ・モリス社を例に取り上げています。

1991年末、フィリップ・モリス株の配当利回りは2.8%だったが、配当が一貫して上がり続け、株価が下がり続けたため、配当利回りは2000年では7%を超えました。株価はパフォーマンスは市場平均より下だったが、好リターンを維持しました。

セクター戦略

S&P500の主要の10セクターのリターンを分析した結果、長期的な勝ち組は3つのセクターでした。その3つとは

  • ヘルスケア
  • 生活必需品
  • エネルギー
引用:株式投資の未来,P71

エネルギーは、一見成績が悪く見えますが、投資家の期待が低く、配当利回りが高いことから平均を上回りました。

分散投資

ジェレミー・シーゲルは分散投資を推奨しています。

理由はリスクの低減です。

  • S&P500より米国全体を買えるVTI
  • 国際インデックスの推奨

本では例として、中国株とブラジル株を比較しています。

成長においては中国が優勢だったが、株式においてはブラジル株の方が優勢でした。企業だけではなく国においても、「成長の罠」が存在するのです。

まとめ(ポートフォリオ戦略)

この本は、まとめとして最後にポートフォリオを紹介しています。まず大前提として株式は100%であることです。

そして、ポートフォリオは

  • ワールドインデックスファンドを50%(米国株30%、非米国株20%)

残りの50%は

  • 高配当株
  • グローバル株(多国籍企業への分散投資)
  • セクター戦略(生活必需品、ヘルスケア、エネルギー)
  • バリュー株(低PER、バークシャー・ハサウェイなど)

これらを10~15%買うことを勧めています。

最後までご覧いただきありがとうございました。一度きりの人生を豊かに。

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