もくまおう(@mokumaoukabu)です!
シリコンバレー銀行が破綻、クレディスイス破綻危機。嫌な雰囲気が漂っています。
でも、こういう不安な時期こそメンタルが重要ですよね。一番やってはいけないのは損切りです。なぜかは、後で紹介します。
不安な時期にこそ、インデックス投資家のバイブル「敗者のゲーム」というもの有名な本を読むべきだと僕は思います。
ぜひ、株式投資で「敗者のゲーム」をせず、乗り切りましょう!

名著「敗者のゲーム」とは?
著者について
著者はチャールズ・エルス氏。
投資コンサルタント。ホワイトヘッド財団理事長
米国資産運用界の理論的支柱の一人。1937年生まれ。米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任。ハーバード・ビジネス・スクール、イェール大学大学院にて上級運用理論を教える。著書に『チャールズ・エリスが選ぶ「投資の名言」』、共著に『投資の大原則』(いずれも日本経済新聞出版)など。
(著者が日経ビジネス電子版に記事を最後に執筆した時点のもの)
引用先:日経ビジネス
今回紹介する「敗者のゲーム」の他に、バートン・マルキール氏との著書「投資の大原則」があります。こちらも分かりやすくて素晴らしい本です。
「敗者のゲーム」をテニスのゲームに例えると?
この本の魅力は、何といっても「群を抜いて非常に分かりやすいこと」です。
序盤に、科学者サイモン・ラモの著書「初心者のための驚異的のテニス」という本を基に「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」との違いを紹介しています。
2つのゲームは基本的に正反対なのだ。プロのテニスは勝つためのプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」であるのに対し、アマチュアのテニスは敗者のミスによって決まる「敗者のゲーム」なのである。
引用:敗者のゲーム{原書第8版}(日本経済審部出版) 第1章より
「敗者のゲーム」を投資の世界で表すと?
投資の世界で、勝敗を握るのは「コスト」です。
「コスト」以上の成績をあげることは投資では難しいのです。
米国株式で人気のあるS&P500に連動したインデックスファンドと、アクティブファンドを比較すると、コストが仇となって約8割がS&P500には勝てないと言われています。投資のプロですら「コスト」の差で市場に勝てないのです。
※インデックスファンドとアクティブファンドについてはこちらで紹介↓


投資の世界では、プロですら市場に勝つのができない・・・
逆に言えば「敗者のゲーム」に勝つためには、市場に忠実に反映し、「コスト」が安いインデックス・ファンドを選ぶべきなのです。
投資で一番危険なこと
投資で一番危険なこととは何でしょうか?
この本では、投資で一番危険なことは
目の前の状況にとらわれすぎて、短期的視野に立ってしまうことだ。
~中略~
投資に夢中になりすぎてはいけない。それはただ感情に溺れているだけだ。
~中略~
投資において最も難しいのは最善の投資計画を作成することではなく、株式市場がどんなに変動しようとも、長期的視野に立って、自分の決めた投資計画から外れないことだ。
引用:敗者のゲーム{原書第8版}(日本経済審部出版) 第5章より
たとえリーマンショックの再来が起きてもブレない投資スタイルを保ち続けることが大事だと言えます。
長期の基本方針を策定する
長期の運用の基本方針を策定したら、明確に文書化し、確認しておくべきだ。
その最大の理由は、その場しのぎの方針変更からポートフォリオを守るため、市場が混乱し、自分の運用基本方針への信頼が揺らぎそうな時、長期方針を貫き通すためである。
投資の失敗は、市場や特定の銘柄への投資などの外的要因か、それにより引き起こされる自分の感情などの内的要因かまたはその両方によって起こる。
引用:敗者のゲーム{原書第8版}(日本経済審部出版) 第16章より
僕の場合は、このブログやTwitterで長期の運用の基本方針を公開していきます。情報を公開することで、ブレることは簡単にできません。
この本の有名な言葉である「稲妻が輝く瞬間居合わせる」とは?
「敗者のゲーム」の中において、有名な名言が「あります。それは「稲妻が輝く瞬間」に居合わせなけばならないという言葉です。
過去の歴史を振り返ると、市場が大底から回復する時リターンが大幅に得られることがあります。
急激にリターンを得られるわずかな期間こそが「稲妻が輝く瞬間」なのです。
損切りなど売ってしまうことで、このベストな日を逃してしまうとリターンの平均水準が大きく低下。つまり「敗者のゲーム」になってしまうのです。
暴落を恐れて株から手を引くと、急激なリターンが得られる上げ相場を逃してしまう。
このことを忘れないようにし、もし不安に駆られた時は、もう一度この本を読みなおしたいと思います。
まとめ
まとめると
- コストが安いインデックスファンドを選ぶ
- 最初に決めた投資計画を貫く。暴落を恐れて決して手を引かない(稲妻が輝く瞬間を逃さない)
この2点だけしっかり覚えておけば「敗者のゲーム」にはならないのです。
僕自身も、今回記事を作成するにあたりこの本を読み直しましたが、改めて長期投資を貫きたいと強く思いました。
暴落を乗り切れば、稲妻が輝く瞬間に居合わせられる
このことを忘れず資産形成をしていきたいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。一度きりの人生を豊かに。